看護師どせいさんの日記

はじめまして!
看護師のどせいさんです

ここでは看護師の視点から病気に関する正しい知識や今日の医療問題について考えていきたいと思います。
また読者の方から病気のことについて知りたいことなどリクエストがあればブログで解説したいとも思います。

その他私の病院での愚痴もたまにつぶやくかもしれませんがお付き合い下さい…(^^;

そんなわけでランキング上位を目指してたくさんの方に病気・医療についての知識を知ってほしいと考えております!
よろしくお願いします

抗ウイルス薬

「おい!どせい!!ブログ全然更新してないじゃないか!」
どせいさん「情けない・・・風邪で寝込んでおりました」



さて、前回はタミフルについての記事を書きました
今回は抗ウイルス薬について書いていきたいと思います
ちまみにタミフルも抗ウイルス薬になります


そもそもここで話したい抗ウイルス薬とは何のことか・・・
説明します



抗ウイルス薬
抗ウイルス薬とはウイルス感染症を治療する薬です


よく聞く抗生物質とは全く規格が異なるものになります
抗生物質とは細菌感染の治療に用いる薬のことです
つまりウイルスには効かないってことなんです


そこで押さえておきたいことが細菌の違いについてです
まずはその大きさです
細菌はマイクロメートル(㎛)が使われるのに対してウイルスはナノメートル(㎚)の単位が使われています。
これはウイルスの大きさを地球だとすると、細菌の大きさは太陽10個分の大きさになります
いかにウイルスが小さいかがわかりますね
そう考えるとウイルスがいかに恐ろしく、そして予防が難しいかということもわかると思います。(小さすぎて防ぎようがない!!!)




ここでウイルス感染に関して意外なヤツを紹介したいと思います


それは子宮頸がんです


え!?
ガンなのにウイルス?
ちょっとよくわからないですよね
実はガンが発生する原因は遺伝性や生活習慣の他にウイルス感染があるんです
(肝臓がんや白血病にもウイルス感染のものが原因のものがあります)
ここからは子宮頸がんについてみていきたいと思います



子宮頸がん
子宮頸がん発症の原因となるウイルスはヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが原因で発症します


このHPVですが実は100種類以上の型があると考えられており実際に子宮頸がんの発症に深くかかわっていると考えられているのは15種類前後確認されています


前回も話しましたがウイルスは「ヒト」に寄生することで増殖し自分の子孫を増やすことを生業にしています
つまりウイルス感染から生じるガンである子宮頸がんはインフルエンザと同じようにワクチンを接種すれば発症を防いだり進行を弱めることが期待できるというわけです


しかし・・・


みなさんこんなニュースがあったことご存知ですか?


「朝日デジタル」より引用


そう、少し前までは思春期の女性に対して子宮頸がんのワクチン接種が国から推奨されていましたが、このニュースを機に国は接種の推奨をしなくなりました



長々とウイルスやガンについての話をしてきましたが最終的になにを言いたいかまとめると、ウイルスに対する薬やワクチンというのはまだまだ安全性が確立されていないことが多いということです。



筆者のどせいさんが風邪でダウンしているときにリレンザを服用した未成年者が窓から転落したというニュースがありました
これも一概にリレンザのせいで異常行動に至ったとは判断できませんが、いずれにしてもウイルス感染に対する治療には少なからず危険性が潜んでいるということをわすれないでください。




更新が滞ってすみません
これからも頑張って書いていくので引き続きご愛読をよろしくお願いします

タミフルについて

こんにちわ
前回はインフルエンザについて書いていたので今回はその代表的な治療薬


タミフルについて少し紹介したいと思います



タミフル(オセルタミビルリン酸塩)
【作用】
A型およびB型インフルエンザウイルスのノイラミニダーゼを選択的に阻害することにより新しく形成されたウイルスの感染細胞からの遊離をそがいすることにより・・・


ってなんのこっちゃい!!!
と思ったと思いますが要は新しくウイルスが増えることを抑えてくれるんです
前回の記事でもお話ししましたがウイルスも生きているため子孫を残そうとして一生懸命に増殖します
これを抑えてくれるのがタミフルなんですね



ちなみにこのタミフルA型とB型のインフルエンザにしか効きません
C型インフルエンザには効果がないんですね
(型については前回の記事を参照してください)



さらにタミフルの服用で1番大切なのは
症状が出てから48時間以内に内服するということです


症状出現後の早い段階での内服で症状が弱まるんです


さっすがタミフル!インフルエンザにはやっぱりこの薬が効くということですね!



・・・・・






タミフルは安全?

上記でタミフルをべた褒めしましたが過去にあったこんな事件をみなさん覚えていますか?


ここでタミフルをディスるわけではありませんが
現在囁かれているタミフルの有効性と、あくまで個人的な見解を書きたいと思います



今から10年ほど前にタミフルを飲んだ後に10代のこどもがマンションから飛び降りたという事件がありましたね


筆者のどせいさんもまだ健全な青少年だった頃の話です


あの事件は裁判になり遺族の方々が医薬品医療機器総合機構(PMDA)を相手に裁判を起こしていました(※PMDAとは医療品などの安全性を承認、健康被害の救済などを行っている機関)


裁判は最高裁まで争われ昨年2016年に最高裁で遺族側の敗訴が確定しました
結論はタミフルと異常行動の因果関係が証明できないとのことだそうです



じゃあなんで飛び降りたりするなんていう異常行動が現れたのか
これはあくまでの可能性の1つですが、インフルエンザウイルスにより脳症(脳の炎症)を引き起こしていたことが危惧されます。


脳がウイルスに侵されてしまったことによって正常な判断ができず異常行動へとつながったと考えられる説があるようです。



なのでタミフルが直接悪さをしたとは言い切れないんですね


一応は安全な薬というわけで今現在も使われているわけです
まぁ筆者のどせいさんも今年飲んでいますが・・・なんともありません



次回はこのタミフル(抗ウイルス薬)についてもう少し詳しく書きたいと思います
ここは1番書きたかった内容でもあるので頑張って書いていきますね


ご期待ください




インフルエンザ流行中

どうもこんにちは!
最近更新の頻度が遅くなりましたがゆっくりと書いていきたいと思うのでよろしくお願いします。


今回はインフルエンザについてです
先日のニュースでは全国で現在160万人!!


だいたい70人に1人が今インフルエンザにかかっていることになりますね
さらに今シーズンにインフルエンザになった人はもっと多いことになります


そんなインフルエンザですが型があるのはご存知ですか?
今日はそれぞれの型の特徴を紹介したいと思います


C型


いきなりあまり聞きなれないC型から紹介です
C型インフルエンザ(以下C型)は人のみに感染するインフルエンザです


感染力が弱いため自覚症状もあまりでません
そもそも感染力が弱いので流行しないんですね


ただC型の特徴としては通年性のインフルエンザということです


たまに季節外れのインフルエンザにかかる人はC型ってことですね
しかも1度感染すると免疫を獲得するため2度かかることはめったにありません


なんだか弱っちぃインフルエンザですね
生きていくうちで心配する必要はあまりないでしょう (笑)




B型


次に紹介するのはB型インフルエンザ(以下B型)
B型の特徴もC型と同じく人のみに感染するインフルエンザです


感染力は強いですね
B型は人の体の中で長い期間残留するため
「治ったな」
と思って職場や学校に復帰すると他の人に移してしまうこともあります


しかしB型は免疫を獲得している人が多いため、たとえ感染してしまったとしても症状はあまり強く出ません
発熱は2日間あればほぼ下がってしまいますが少し辛いですね


しかしこのくらいの症状で済むというのは、これまで人類がインフルエンザと戦ってきたことで人間も進化して免疫を獲得しつつあるということなんですね


結果B型もC型同様、感染してもあまり怖くはないのです




A型

さて、A型インフルエンザ(以下A型)について詳しく書きたいためにB型とC型はほぼスルー同然で流してきました (笑)


A型の特徴は人以外にも感染するということと多く種類があるということです
人以外とは鳥や豚などの生き物に感染します
基本的には人に感染したら人、鳥に感染したら鳥にしか移りません


そもそもウイルスというのは単独では増殖できません
人や動物に寄生することでウイルスは自分自身を増やしていきます
ここが本当に面白いところで
ウイルスも子孫を残そうと一生懸命生きていると解釈できるんですね


A型は感染力が強く流行しやすいです
さらに症状も発熱・関節痛・頭痛・倦怠感など多様な症状が現れます


今年の流行もA型ですね
予防接種を受けた人もインフルエンザにかかってしまうのは先に述べましたが多くの種類があるためカバーしきれないためなんです



・・・・・・・・・・・・


さて感のいい人気づいたかもしれません
A型の怖いところ
・人以外にも感染する
・多くの種類がある
これがどういう危険性を持っているのでしょうか


実は毎年必ず取り上げられるあのニュースと関係あります



鳥インフルエンザです


鳥のインフルエンザが危険視されている理由は
鳥の中で増殖したインフルエンザウイルスが突然変異して鳥から人へ感染するウイルスが誕生してしまうことなんです






実際に中国の農村部では鳥から人への感染が確認されています
これはその村の文化として人と家畜が同じ屋根の下で生活していることが1つの原因です


さらにその種類の多さからどのウイルスが突然変異をおこしてもおかしくありません


これまで幸いにも人類は突然変異した鳥インフルエンザが流行するには至っていません
しかし先にも述べましたがウイルスも生きているんです


人間がその本能として子孫を残しより強固な遺伝子を確立していくのと同じように
ウイルスも必死に進化して子孫を残そうとしています


世界中で偉い偉い研究者のひとがウイルスと戦うために研究しています
しかしいつかウイルスの進化に追いつけなくなり人間が絶滅してしまう日がきてしまうかもしれません


そのためにも今私たちができることは

















手洗いうがいをちゃんとしましょう!!!


マスクをつけましょう!!!


しっかり休んで免疫をつけましょう!!!



以上人類滅亡を防ぐためのどせいさんからのアドバイスです
(ちなみにどせいさんは予防接種も受けて予防タミフルも飲んで今まさに無敵モード
です)