ガンについての基礎知識(中級編)
ガンの成長
ガンは正常の細胞よりも速く増殖していくことは前回お話ししましたね。
ガンの増殖のスピードは腫瘍が大きくなればなるほどその速度は速くなります。
単純考えても1個のガン細胞が分裂すれば2個になって、2個の細胞が分裂すれば4個になって、4個が8個、8個が16個・・・と増えていくので大きくなればそれだけ悪化のスピードも速くなるのは明白ですね。
ではこのガン、いつの段階で体に症状が出てくるのでしょうか?
臨床的には3cm以上の大きさになると自覚症状があらわれると書かれています。
しかし、1番注目するべきは初期段階のガンが何年でどのくらいの大きさになっていくかということです。
始めは0.01㎎にも満たないガンなのですが、これが3cmの大きさになるのには10~25年くらいかかるといわれています。
つまり逆算すると60歳で
「なんだか最近胃が痛い」「首にしこりがあるのに気が付いた」
などなど症状を訴えてガンが見つかる場合
その発生はおおよそ30歳代からはじまっているということになります
ガンを見つけるための検査
ガンを見つけるための検査はその発生場所にもよりますが様々な方法があります
一般的にはCTやMRIなどの画像検査で
「なにかある・・・」
となり、そのなにかが良性か悪性かは細胞を取ってくることでその組織を調べ確定診断とします。
以下確定診断に使われるものを少しまとめてみました
・消化器系の診断は内視鏡検査
(胃カメラや大腸カメラですが下剤を大量に飲んだりするので辛い)
大腸内視鏡の前に飲む下剤。約2リットル
・呼吸器の診断は気管支鏡検査
(肺に直接内視鏡を入れる。むせるし苦しいし辛い)
・骨やリンパ系は切開・穿刺による検査
(麻酔の針が刺されるし、場合によっては手術室で切開するから痛い)
・血液系は骨髄検査
(お尻か胸の真ん中の骨に太い針を押し刺し骨髄をとるから怖い)
骨髄を採取するときの針
針はポッキーくらいの太さです
とまぁ確定診断するには患者さんにもある程度負担が強いられるわけです。
ですが大切なのはガンの早期発見、そしていち早い確定診断を受けてからの治療です
病院に行くのは面倒だ、検査は辛そうからできれば避けたいと思わず
ちゃんと受診してください
まとめ
30歳代でもガンは始まっているかも
確定診断は基本的に辛いです
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